野球型組織からサッカー型組織へ

新潟県よろず支援拠点コーディネーターの山崎です。

新型コロナウィルスの蔓延が収まりません。様々な業種で「売上が消える」状態であり、企業にとっては不連続で不確実さを増す環境になっています。その影響として、コンテナ不足、特定の商品が輸入できない、半導体不足など平時とは違った混乱が起きています。

環境変化の激しい時代では、狙っている市場の変更や社内資源の再配分を行わざるを得ないかもしれません。それに伴って、組織のあり方も変わらざるを得ないと思います。

こういう変化の激しい時代だからこそ「野球型組織からサッカー型組織へ」移行しないといけないなと感じております。サッカーというスポーツは下記の特徴があります。

  • 監督さんは試合中には細かい指示は出せないので戦術や戦略を選手に浸透させることが主たる役割である。【戦略・戦術の理解と情報提供】
  • ゴールキーパーコーチ、トレーニングコーチなど専門家したコーチ陣が必須【経営層のチーム化】
  • 選手は、理解した戦略や戦術を元にしながらも相手の出方に対応しながらピッチ内で考えて行動する。【現場での判断、権限委譲】
  • FW、MF等の主たる役割があるもののピンチになればFWでもゴール前で守るし、攻める時はDFでも攻めこむ。【目的重視、V字人材、多能工、組織内の連携】
  • 一旦試合が始まればほぼ監督の指示は通らないため、ピッチ内のリーダーの力、各メンバが能動的に考えて動く力が必須【リーダーや社員の能動性と 実務的なリーダーシップ力】
  • 攻める時も守る時も全員が一体として動かないといけない。【密な組織内コミュニケーション】
  • 攻める最前線と守る最後列との間をコンパクトに保たないといけない。【トップと現場との情報伝達やフィードバックの速度の速さ、営業から製造までの密な連携】
  • サッカー強豪国ほど、世代にまたがった強化システムが確立されてきて、次々に人材が排出される。【組織化された育成制度、中長期ビジョン】

企業においては人材獲得と戦力化は最も重要だと多くの経営者はお話になりますが、それよりは目先の業績重視となってしまっている企業が多い気がします。しかしながら、これは下記の悪順化を生み出し兼ねません。

 

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